大切な人の手に触れるものだから
抗菌印刷で、安全と安心をお届けします
清潔で安心、防臭効果も。抗菌インキのご提案
抗菌印刷とは、銀イオン配合の抗菌インキ(ニス)で、印刷物の表面をコーティングしたものです。当社の抗菌印刷で印刷されたパンフレットやカタログなどの製品には、抗菌製品技術協議会認証のSIAAマークを表示することができます。抗菌ニスには防カビ・防臭効果があり、大腸菌・黄色ブドウ球菌の増殖を大きく抑制します。JIS(日本工業規格)では、加工されていない製品の表面と比較し、細菌の増殖割合が100分の1以下(抗菌活性値2以上)である場合、その製品に抗菌効果があると規定しており、当社の抗菌ニスはこの基準をクリアしています。
このほか、特殊吸着剤でインキの不快なニオイ成分(有機顔料・樹脂・植物油)を抑え、低減させる防臭効果もあります。
≫滅菌・殺菌・除菌・抗菌の違いについて
SIAAマークで、安全で清潔、
快適な暮らしを守る企業姿勢をアピール
抗菌製品技術協議会(SIAA)は、抗菌/防カビに関するマークを認証している業界団体です。ISO022196法により定められた、「抗菌性」「安全性」「適切な表示」の3つの厳格な基準を満たした商品のみが、SIAAマークを表示できます。パブリックスペースやショッピングゾーンにおいて、不特定多数の人が手に触れる印刷物、お年寄り・妊婦・小さなお子様の読む印刷物には、安全性と清潔さが求められています。
印刷物にSIAAマークを表示することで、人びとの安全と健康を守る企業姿勢を伝えることができます。
抗菌印刷の三つの特長
- 【抗菌性】
- 抗菌加工されていない製品と比較して、細菌の増殖割合が100分の1以下の高い抗菌性を持っています。
- 【安全性】
- 急性経口毒性(飲み込んだときの有害性)、皮膚への刺激性(長く触れたときの炎症など)変異原性(遺伝子[DNA]への影響)、皮膚感作性(アレルギー)など、抗菌製品技術協議会の定めた安全性基準のすべてをクリアしています。
- 【適切な表示】
- SIAAマークはISO22196法により評価された結果に基づいたガイドラインで品質管理・情報公開されています。SIAAの表示方法等の運用については、協議会の自主管理によって厳しい市場監視が行われています。
「清潔で衛生的な社会」のニーズに応える
レストランや飲食店で使用される印刷物には、抗菌印刷・抗菌加工のニーズが高まっています。病院・薬局の薬袋、待合室に置かれる情報紙(誌)などの印刷物も同様です。
不特定多数の人の手に触れる、商品パッケージ、企業や地方自治体・公共機関の印刷物(チラシ・パンフレット・カタログ・ダイレクトメール・地図)にも、抗菌印刷加工が望まれます。
ノート・メモ帳、便箋・封筒、ブックカバー、箸袋、紙袋・手提げ袋などの日用雑貨にも、抗菌印刷の活用分野は広まっていくでしょう。
滅菌・殺菌・除菌・抗菌の違いについて
滅菌
「滅」は、「全滅」の滅であり、すべての菌(微生物やウイルスなど)を、死滅させ除去することです。日本薬局方では微生物の生存する確率が 100万分の1以下になることをもって、滅菌と定義しています。
菌を皆殺しにする滅菌は極めて強力で、ヒトの手を滅菌するには、人体の細胞ごと殺さなければならなくなってしまいます。このため、「滅菌」は主に医療器具・調理器具などに関する用語だとされています。
殺菌・除菌
「殺菌」は文字通り「菌を殺す」ということで、「細菌を死滅させる」という意味ですが、一部を殺しただけでも殺菌といえる、と解釈することもできます。この「殺菌」という表現は、薬事法の対象となる消毒薬などの「医薬品」や、薬用石鹸・薬用ハンドソープなどの「医薬部外品」で使うことはできますが、洗剤や漂白剤などの「雑貨品」については、使用できないことになっています。
類似の言葉に「除菌」があります。これは「増殖可能な菌を対象物から有効数減少させる」という意味で、洗剤や漂白剤など「雑貨品」の表示に使われている言葉です。日本石鹸洗剤工業会では、「物理的、化学的または生物学的作用などにより、対象物から増殖可能な細菌の数(生菌数)を、有効数減少させること」と定義しています。
抗菌
「抗菌」は、菌を殺したり減少させるのではなく、「菌の増殖を抑制、あるいは阻害する」という意味です。抗菌印刷では、細菌は抗菌ニスに含まれる銀イオンによってタンパク合成に阻害を来たし、細胞分裂(増殖)ができなくなり、不活性化させます。