Kaleido（カレイド）認証取得
Kaleido色再現認証について
当社は、2012年8月3日、東洋インキ株式会社の広演色プロセスインキ「Kaleido」色再現の印刷認証を取得しました。インキも油性タイプ・UVタイプのどちらもサポートしています。
Kaleidoとは、既存4色機でAdobeRGBに近づいた広演色印刷を実現する、画期的なプロセスインキです。従来はRGB画像の広い色領域を再現するために、6色あるいは7色印刷が必要とされてきましたが、既存の4色機で色の再現が可能になりました。
Kaleidoの色再現域はAdobeRGBに迫る
RGBワークフローにKaleidoの豊かな再現力を
- 従来インキ再現できない色の領域が多い（グリーンのベタ部）
- KaleidoインキAdobeRGBの色領域の大半をカバー
デジタルカメラ、モニタ、プリンタ、スマートフォン、液晶パネル、テレビと、私たちを取り巻くカラーは今やRGBカラーが主流です。
AdobeRGBは、AdobeSystems社が、1998年に制定した規格です。同社のDTPソフトが対応しているため、印刷・デザイン・コマーシャルフォトにおいて、事実上業界標準になっています。カラー原稿の基準も、モニタに表示されるAdobeRGBです。しかし従来型プロセス4色印刷は、RGBに比べて色再現領域が狭いのがネックでした。
Kaleidoは、この弱みを克服した高性能インキで、CMYK4色で豊かな色再現領域を確保することを実現したものです。
sRGBとAdobeRGB
パソコン用モニタ、コンパクトデジタルカメラなどは、IEC（国際電気標準会議）が1998年に定めたsRGBという規格を採用しています。しかしこの規格は当時のCRT（ブラウン管）を前提にしていたため、AdobeRGBより表示できる色域が狭いという欠点があります。
カラー印刷の価値を高めるKaleido
Kaleidoインキの特長は、次のようなものです。
Adobe RGB に近づいた色再現
Kaleidoインキの第１の特長は、鮮明性が向上したことです。彩度値の向上により、従来のプロセスインキでは実現できなかった色領域の再現が可能になりました。
従来インキでは実現できない色の再現
黄・紅・藍の鮮明性が大きく向上しました。特に今までのインキでは再現しにくかった濃いブルーが、Kaleidoインキでは階調も色再現も飛躍的に向上しています。
発色性・光沢度の向上
濁りやすい二次色・三次色の発色性も向上しました。顔料分散性の向上により、大幅に光沢度も上昇しています。
環境負荷低減
溶剤中の芳香族成分が１Vol％未満*1のアロマフリー溶剤を使用しています。インキ中の石油系溶剤も30wt％*2以下で、エコマークVer.2に対応した大豆油タイプのインキです。
従来インキでは実現できない色の再現
- ①今までのインキよりはるかに広い色再現域で黄から赤の階調が豊かに
- ②強い赤の階調再現も向上
- ③マゼンタの発色が鮮やか、特に白からピンクの再現がきれいに
- ④特に今まで印刷では再現しにくかった濃いブルーが、Kaleidoでは階調も色再現も格段に向上
ー環境負荷低減についてー
- ※1 Vol ％：体積パーセント濃度。10ccに0.1cc未満。
- ※2 wt ％：質量パーセント濃度。10gのうち3g以下。
カラー印刷の価値を高め環境負荷を低減するKaleido
お客さまがRGBデータで見た輝きをリアルに、モニタに映る印象をそのままに再現すること。ディテールにこだわるとき、質感を大事にしたいとき、立体感を出したいとき、色が華やかで派手なものにKaleidoは期待どおりの効果をもたらします。ただ単に「発色がよい」だけではありません。マルチデバイスの時代には、印刷物・ウェブ・大判インクジェット・テレビと、あらゆるメディアで統一したカラーマネジメントが求められています。Kaleidoは広告・販促活動の統一的なカラー戦略に威力を発揮します。
「人に地球にやさしく」も大きな課題です。4色広演色は省材化を実現し、CO2削減に貢献します。さらに、アロマフリーのノンVOCインキ＊です。人と環境にやさしく、美しい印刷を実現するKaleidoインキをぜひご採用ください。
* VOC（揮発性有機溶剤）を含まないインキ。
- ◎入稿時のお願い
- Kaleidoを使用する場合、RGB形式での入稿をお願いします。
KaleidoCMYKデータへの変換は、当社にて行います。
入稿時、ICCプロファイルは AdobeRGB（1998）に設定してください。 - ◎サンプルのお渡し
- Kaleidoで印刷された弊社謹製カレンダー『薬用草木』をサンプルとしてお渡しします。
お気軽にお問い合わせください。
