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TOP技術力 〉 Japan Color認証

Japan Color認証

Japan Color 認証取得について

標準化のたゆまぬ努力、差別化への絶えざる挑戦

Japan Color とは

商品写真の色修正を何度も繰り返したり、色校正どおりに印刷が刷り上がらないなどの色調トラブルは、カタログやパンフレットの制作にはつきものでした。印刷物の良し悪しは、お客さまごとに基準が異なり、明確な統一基準も、公的に認定する機関もなかったのが実情でした。このような状況をなくすために、ISO国際標準に準拠したJapan Color認証制度が創設されました。日本印刷産業機械工業会が中心となり、色基準を第三者機関が認定するための初の制度です。

当社は2010年12月1日にジャパンカラー標準印刷認証を、2014年7月24日に同プルーフ運用認証を取得しました。印刷品質が極めて高いレベルで且つ安定していることを、第三者機関から認められたものです。

Japan Color 標準印刷認証について

認定書

この審査に合格するためには、日常的な点検・管理・メンテナンスの行き届いた印刷機械で、訓練を積んだ経験ある印刷技術者により行われることが大前提になります。

以下の審査項目で、審査員立ち会いの上、一定の色差(しきさ)内で安定的に印刷物を作成できる能力があるかどうかを審査します。

  • 1 CMYK4色ベタ部のLab値
  • 2 50%網点部のドットゲイン値
  • 3 5000枚の連続印刷におけるLab値
  • 4 5000枚の連続印刷におけるドットゲイン値

Japan Colorプルーフ運用認証について

認定書

Japan Colorプルーフ運用認証とは、プルーフ機器(校正機器)を適正にメンテナンス・運用して、信頼性の高いプルーフ(校正)を安定的に出力できる能力を認証します。2015年4月1日現在、取得企業は全国で75社です。

カラー印刷において、印刷原稿となるプルーフの安定化・標準化は非常に重要な要素です。アナログ時代には「平台校正」が全盛でしたが、この平台校正は担当者のスキルにより品質が大きく左右されるのがネックでした。

近年は、高性能な大型インクジェットプリンターの登場とCMS(カラーマネジメントシステム)の充実により、インクジェット方式に移行しています。

安定したプルーフの制作により、デザイン段階から最終の印刷段階までの標準化を促し、後戻りのない制作工程が可能になります。

環境にやさしいJapan Color

当社はプリプレス(印刷前)からポストプレス(印刷後)に至るまでの工程でデータを共有し、一貫したワークフローを構築するCIP3を導入しています。印刷工程では色調管理装置PDCシステム(小森コーポレーション)を導入。1回の測定プロセスで色調と見当を測定し、濃度・ドットゲイン・トラッピング・インキ量などの情報を常に監視し、印刷機にフィードバックしています。

印刷品質の標準化・安定化は、コストダウンを実現するとともに、環境負荷低減にも大きな効果を発揮します。印刷発注者・クリエイターと共通の色指標を共有することは、刷り直しの防止はもちろん、色校正・デジタルプルーフの搬送・運送に伴う環境負荷低減にもつながります。

当社は、技術向上第一主義で、印刷工程の標準化にたゆまぬ努力を重ね、紙媒体の新たな付加価値の創造に挑戦していきます。

Labカラーモデル

Labカラーモデル(エル・エー・ビー・カラーモデル)では、Lが色の明度を定義し、aとbがそれぞれ赤-緑軸および青-黄軸を定義します。aは赤方向、-aで緑方向、bは黄方向、-bで青方向になります。数値が大きくなるに従って色あざやかになり、中心になるに従ってくすんだ色になります。

このLabカラーモデルを使うことにより、「明るい/暗い」「赤っぽい/黄っぽい」という人の目に感じる色の差を、数値化することができます。この色の差を「色差」(しきさ)といい、ΔE(デルタ・イー)と呼んでいます。

Labカラーモデルは視覚で捉えられるスペクトルのすべてを含んでいて、デバイスに依存しないのが大きな特長です。例えば、RGBからCMYKのように、他のカラーモデル間でカラー変換を行う際に有効です。あるデバイスでカラーを再現して、他のデバイスへ移してもオリジナルのカラーを保持することができます。マルチデバイス時代にふさわしい色基準といえるでしょう。

Labカラーモデル

  • CIELAB Color Space (色空間)
    L*a*b*
  • CIE 国際照明委員会 L*  Lightness(明度)
    a*  Red-Green axis(赤ー緑 軸)
    b*  Yellow-Blue axis(黄ー青 軸)
    ΔE 0.0~0.2 肉眼で確認不可能
    ΔE 0.2~1.0 非常に小さい
    ΔE 1.0~3.0 小さい
    ΔE 3.0~6.0 普通
    ΔE 6.0~ 大きい
  • ▼【印刷ジャーナル】Japan Color特集2014を読む
  • 富士精版印刷、色調のクレームがゼロに|PJ web news

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