ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第19巻
- ページ
- 3/44
このページは 国際印刷大学校研究報告 第19巻 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 国際印刷大学校研究報告 第19巻 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
国際印刷大学校研究報告 第19巻
1国際印刷大学校創立20周年記念を迎えて■国際印刷大学校創立20周年記念を迎えてOn Greeting the 20th Anniversary Foundation of IGUAkihiro KINOSHITA木 下 堯 博2000年6月16日、日本で初めて、e-ラーニングにより印刷メディア系の教育を行うバーチャル大学の国際印刷大学校(International Graphic Arts & Printing University, IGU)が設立され20年目を迎えた。東京・神田神保町で行われた設立総会ではその趣旨及び規定の審議が行われ、理事会・教授会組織が承認された。事業計画では世界のグラフィックアーツ系大学と連携し、若い世代の人材育成を行うことを第一目標とした。2000年5月16日 から31日までデュセルドルフ市でdrupa 2000、更にマインツ市でGutenberg600年祭*(1400 ~2000)が同時開催され、著者はそれらの行事に参加し、国際印刷大学校の構想を内外に広く展開した。更に2000年3月に行われた九州産業大学の最終講義で行った大学での32年間の集大成である「人類史上最も偉大な発明~出版印刷文化へのチャレンジ~」の論文も活用した。(*注;マインツ市のグーテンベルグ博物館で購入した記念ピンバッジ「Gutenberg Gedenk Jahr Mainz 2000」を20年間愛用している。)設立された国際印刷大学校の5項目の理念の内の一つに「大学での印刷教育の拡大」を掲げ、対応してきたが、残念ながら日本では最終的には結実せず、印刷出荷額減少とともに、印刷及び関連課程の教育機関は消滅していったが、今後のデジタルの進展とともに新しい運動を期待している。国際印刷大学校の教育・研究組織は2学部6学科構想でグラフィックアーツ学部とコミュニケーション学部のそれぞれに3学科を設置し、6学科とした。教育・研究に参画する客員教授は1学科2名とし最低12名による構成で関東、中部、関西地方から印刷メディアに関する教育・研究業績のある人材を客員教授としてお迎えした。東京圏に於ける事務局(現在の事務局;東京都東村山市青葉町)の設置に関し、1995年に物件を購入し着々と準備を進めていた。当時、著者は1968年から2000年まで日本印刷学会西部支部理事を併任していて、大阪地区で大変お世話頂いている富士精版印刷(株)石川 忠会長(当時は社長)に理事長職をご依頼致しました。昨年10月、同社で研究報告第19巻の編集会議でご挨拶する機会があり、大変お元気で活躍されておられました。更に、客員教授、賛助会員(設立当時は19社)の皆様と協力して、各大学、学会、図書館、博物館、工業会、更に、研究開発などに関与した国内外の企業に対して印刷メディア産業発展のためにそれぞれ教育・研究活動を続けてきた。詳細は第1巻(創刊号)からの論文目次と巻末の「渡航及び主たる活動記録」にまとめている。e-ラーニングでの印刷メディアの教育は世界中どこにいても可能であり、更に各企業での新入社員教育にも有用で、そのノウハウの構築は印刷メディア産業の宝とも言える。今後は益々研鑽を重ね、印刷メディアの産業界及び教育界の発展のために活発な活動を継続していく所存です。今後とも皆様方のご指導、ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。巻頭言