ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第18巻|富士精版印刷株式会社 FUJI SEIHAN PRINTING Co.,Ltd.
- ページ
- 23/44
このページは 国際印刷大学校研究報告 第18巻 の電子ブックに掲載されている23ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 国際印刷大学校研究報告 第18巻 の電子ブックに掲載されている23ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
国際印刷大学校研究報告 第18巻
21OSSによる画像比較検査サーバーの構築■(3)A画像を比較元とし比較先画像の中の何処に同様の画像があるかを探査する(4)探査結果の良かった比較先画像の場所と同じ場所にA画像をB画像の中に描画する(5)同時に探査結果の良かった比較先画像の場所をA画像と同じ大きさで切り取る:C画像(6)A画像とC画像をGIFアニメにする(7)探査結果が悪くなるまで繰り返す(8)A画像とB画像を比較検査する(9)比較検査結果を見やすいように加工する5. 詳細説明(1) 印刷物の1丁編集で必ず付いているトンボ・アタリを自社で使用する種類分登録して、opencvで顔認証の要領で認識して中の画像を切り取ってA画像として保存する。(2) 比較先画像の大きさを調べる方法はimagemagickのidentifyユーティリティを使うと簡単だが処理速度の関係からopencvで開いて同じ大きさの画像をメモリー展開してそのまま保存することにした。(3)は(1)と同様にA画像を探査元、比較先画像を探査先として画像探査させた。(6) はgifsicleを使用した。比較元と比較先をパラパラ漫画のようなアニメーションにすることにより、アオリ検査ができる。動作環境の貧弱な端末も有るので色数を制限して使用している。(8) 比較検査をするための前処理として多少のぼかしなどの処理をしておくと計算誤差などのエッジが引っかからなくなることがわかった。また、赤青画像を作ったり、比較した結果の違いを強調するための縁取りを描画するのにはimagemagickより単純で高速処理できるnetpbmを利用した。6. 考察検査システムは社内ネット上から誰でも何時でも利用できるので席を立つ必要もなく、さらに各自の端末に特別なソフトのインストールや特殊な設定をする必要もないので利用しやすいシステムが出来たと思っている。処理速度については考える余地も有るが実用的に利用できる範囲に収まっている。比較元と比較先の画像の方向を合わせる必要なく入れ子などの配置でも検査できる。※参考文献opencv : https://opencv.org/imageMagick : https://www.imagemagick.org/gifsicle : https://www.lcdf.org/gifsicle/netpbm : http://netpbm.sourceforge.net/比較元比較先様々な検査結果の表現例左: サーモグラフィー巨大な印刷面の中の微細な違いを発見するのに利用するその他GIF アニメーションでめくり検査効果