ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第18巻|富士精版印刷株式会社 FUJI SEIHAN PRINTING Co.,Ltd.
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国際印刷大学校研究報告 第18巻
13印刷メディア教育の進展(第7報) ─職業訓練に関する教育を中心として─■であろう。これに対して教員並びに教育研究会を含め印刷産業の各団体が阻止出来なかったのも原因があろう。世界的に印刷課程の名称変更及び廃科は日本独自の教育行政で、それに伴い、印刷専門の技術者の養成が激減し、新分野の研究開発などが困難となり、印刷産業の印刷出荷額も減少し、GDPに対する印刷出荷額の比も2%から1%弱に下降している。一方、私的及び一企業のニーズにより、資金と労力を投入し、学校(印刷メディア教育機関)の新設が実現した。その事例は1990年4月に開校された愛知グラフィツクアーツ専門学院(名古屋市中区)で、グラフィックアーツ科とグラフィックデザイン科の2科で事業内共同職業訓練の実施をしていて、一般入学者の他に、各印刷企業からこの学院に派遣し、訓練と教育を受けることになる。(7)現在は募集停止している。又、2015年に設立された日本印刷カレッジ(東京都)は、印刷の営業を中心とした教育を展開している。印刷教育は従来まで技術教育に特化し、新しい技術を習得し、印刷企業の実務に役立つ教育が中心であったが、このように営業に特化した教育は有用であろう。更に、営業とIoTとの連携が必要であり、今後の成果を期待している。これを受けて、2015年7月1日、本学主催の第2回印刷メディア教育研究会を東京日本橋小伝馬町のニッケイ会館で開催し、客員教授及び関係者9名が参加し、印刷営業の教育の強化とテキストの改定、今後の印刷産業の在り方、印刷メディア系専門職業大学の設立のための基本データ作成、ものづくり補助金の印刷メディア企業の採択題目と内容の解析などを行った。印刷教育の原点である本木昌造140回忌が2015年9月3日、長崎の大光寺で行われ、1995年の120回忌での本木昌造博物館建設提案から20年間、世界の印刷博物館の調査結果を報告した。1995年から20年間で欧米11回、中韓11回、国内調査5回の印刷メディア系博物館、記念館などを調査し、印刷ジャーナル669号(2015年10月25日号)でも報告した。(表4) 本年の本木昌造142回忌は2017年9月1日に行われ、長崎市図書館の管理下にある活版伝習所を調査した。表4 参加した主なる国際展と訪問博物館、大学など(1995?2015年)年次国際展主たる場所訪問博物館など(博物館などの主たる訪問先)1995 drupa95 Dusseldorf 本木昌造120回忌、グーテンベルク博物館、ライデン大学、アーヘン新聞博物館、プランタン博物館1996 China,Korea 北京印刷学院、中国印刷博物館、上海出版印刷専門校、国立科学博物館(大田市)1997 Print97 Chicago UNESCO会議(ソウル大学)、ハンソール製紙博物館、釜慶大学校1998 Japan 天草コレジョ館、熊本工業大学(崇城大学)印刷センター1999 ROC,Hong Kong 中国文化大学、世新大学、新竹工業技術院、台湾工業技術センター、香港中文大学博物館2000 drupa2000 Dusseldorf グーテンベルク博物館、グーテンベルク生誕600年記念(マインツ市内)、ライプチッヒ印刷博物館2001 Print01 Chicago シカゴ大学、イリノイ州立大学、印刷博物館(日本)2002 IPEX2002 Birmingham 大英博物館リーディングルーム、ダルムシュタット工科大学、ブラッセル王立博物館2003 Japan 世界の印刷博物館の調査研究(第2報)発表(5月23日、長崎県印刷工業組合総会)、紙の博物館2004 drupa2004 Dusseldorf グーテンベルク博物館、リヨン印刷博物館、ギメ東洋美術館、パリ大学、ハイデルベルグ大学図書館2005 Print05 Chicago ウイリアムモーリス展、本木昌造130回忌、長崎歴史文化博物館2006 IPEX2006 Birmingham ノービッチ印刷博物館、ケンブリッチ大学2007 korea 京義道立博物館、韓国民族村、斗山東亜㈱印刷博物館、清洲古印刷博物館、中央大学校(ソウル)2008 drupa2008 Dusseldorf グーテンベルク博物館、同図書館、本木昌造展示*(長崎県印刷工業組合寄贈)2009 JGA2009 Tokyo,Korea FAGAT,Ceatec Japan,韓国印刷学会秋季研究発表会、世宗大学博物館2010 IPEX2010 Birmingham コベントリー大学、ビートルズ記念館、マンチェスター科学産業博物館2011 IGAS2011 Tokyo 日韓印刷文化シンポジウム(本木昌造、天草版、百万塔陀羅尼経など)、国会図書館Korea 海印寺・八万大蔵経千年記念展、聖宝博物館(2002開館)、永進大学、ソウル印刷センター博物館2012 drupa2012 Dusseldorf グーテンベルク博物館、マインツ大学、エジプト博物館(ベルリン)2013 Korea,Japan 国立中央博物館、貨幣博物館、熊本日日新聞博物館、日本新聞博物館2014 Korea,Japan 韓国文化博物館、東亜日報博物館、本木昌造の弟子の古川種次郎(點林堂)調査2015 IGAS2015 Nagasaki 本木昌造140回忌、軍艦島デジタルミュージアム、長崎県立図書館、長崎活版巡礼祭