ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第15巻

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概要

国際印刷大学校研究報告 第15巻

MDC印刷改善活動■巻頭言MDC印刷改善活動木下堯博MDC Improvements on the Printing Technology in Doosan-DongAAkihiro KINOSHITA日本・水上印刷㈱(M)と韓国・斗山東亜㈱印刷部門(D)「当時、㈱斗山印刷」とのコラボレーション(C)は2006年9月29日に締結1)され、準備期間を経て、2007年3月29日に第1回MDC印刷改善活動を開始し、2013年11月22日で第17回MDC印刷改善活動2)を数え、多くの成果を挙げた。その間に研究報告であるMDC ReportはVol.1?Vol.5が刊行、各部門の印刷改善に関する創意工夫及び技術開発に関する論文が掲載され、相互の交流を深め、特許申請へも対応してきた。この改善活動により、生産性向上、品質改善、原価削減、環境改善、G7(アメリカ中心のCMS)の取得、ISO14001, FSCの認証など数多くの実績を積み上げた。2005年から約10年間、各種情報の交流、日本及び海外での研修、drupa, IPEXなど国際展への参加など多方面にわたり、印刷メディア関連の技術・管理・経営など共に学んできた。特に、これらの成果は韓国印刷学会研究発表会で連名発表し、印刷メディア関連大学(ソウル大学校、中央大学校、東国大学校、世宗大学校、漢陽大学校、成均館大学校、インチョンポリテク大学、中部大学校、釜慶大学校、永進専門大学など)の交流の他、大韓印刷文化協会、ソウル印刷センター、大蔵経開版1000年祭、清州古印刷博物館、大韓民国歴史博物館、紙幣博物館、各地の印刷企業、CTP製造工場、各印刷インキメーカー、各製紙メーカー、弁理士事務所などとの見学及び討論は数多くの論文を生み出す機会を得た。更に、日韓文化交流基金の助成によるIGAS2011記念・日韓印刷文化史シンポジュウム(東京ビッグサイト、2011年9月11日)は斗山東亜㈱や印刷関連分野から多数の参加者があり、討論を盛り上げて頂いた。このMDC印刷改善活動は印刷メディア市場が世界的に縮小されている過程のなか、斗山東亜㈱の社員がグローバルな視点での位置づけがどのぐらいの価値あるものかを認識するきっかけとなった。このように各社員の印刷改善の意思と努力が各個人の能力の向上を促進し、財務部門の好転と共に一層の発展に繋がった。今後はこの活動を通じて、各自の日常のたゆまぬ学習と努力により、グローバル企業にふさわしい斗山東亜㈱へ進展し、更なる飛躍を期待しています。最後になりましたが、水上印刷㈱水上光啓会長、東亜出版㈱李在錫社長はじめ、皆様に多大なるご尽力を賜りましたことに謹んで感謝申し上げます。本稿をまとめるにあたり、MDC Report Vol.1?Vol.5を参考にしました。また、木下堯博;印刷メディア関連論文・資料集―MDC印刷改善活動―(2014年12月、全230頁)を刊行3)し、印刷図書館に寄贈しています。ご参照下さい。斗山東亜㈱は現在、東亜出版㈱として活動しています。(文献1)、2)、3)は28頁参照)1