ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社
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品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社
第2部印刷トラブル事例集■見積り(丁数)間違いによる事故生産管理のトラブル事例2【キーワード】丁数計算逆目A判タテ目ヨコ目■事故内容A全に3丁入る計算で印刷見積りを行ったが、送りピッチの計算間違いで、実際には2丁しか入らなかった。■処理内容下版時にデータ寸法を確認して、ピッチ送り計算を行うと、3丁は取れず2丁取りとなった。後日、用紙を追加して再度印刷になって費用がかさんだ。■損失金額79,300円■原因製品はA4変形の6P巻き3つ折りパンフレット。仕上げ寸法は特寸の200×297mm、展開すると左右297×天地590mmになる仕様であった。ただしヨコ長のパンフレットのため、用紙はタテ目となる。最初は「菊判タテ目」の指示であったが、手配がつかず、「A判タテ目」での手配になった。菊全判(636×939mm)なら問題なく3丁入る。しかしA全判には、3丁は付かない。しかし生産管理は菊全判のつもりで3丁付けで見積りをしてしまった。営業も内容を確認せず、お客様にそのまま提出してしまった。880A判タテ目菊判タテ目297200297625590200590190※880幅には297mmは3丁取れない■再発防止策1生産管理が見積りを行った場合には、営業は間違いがないかダブルチェックを行う。2特寸法などの場合は、紙面に設計(送りピッチ)など図面に書いて計算を行う。※ラップ取り、咬え代など抜ける項目が多い。3用紙は在庫確認を取った上で見積りを行う。※市場に常時流通している用紙も、時期・数量などで入手が困難な場合がある。A判はA5サイズ書籍の需要があるため、タテ目も入手しやすいが、菊判のタテ目は品薄である。菊判とA判では見積り金額に大きく影響する。078 Total Quality Control 365days