ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社
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輪転印刷のトラブル事例■ミシン刃の貼り忘れ輪転印刷のトラブル事例6【キーワード】輪転ミシン加工ミシンケイ■事故内容輪転シートミシンでミシン刃を貼り忘れたまま全数印刷する。■処理内容110,000通はトムソンでミシン入れを行った。残りの135,000通は納期が間に合わないため、刷り直して再納品した。■損失金額1,282,382円■原因1ミシン版を作成するには、裏面版にミシン版を貼り付ける。しかし裏面には一部ケイ線が入っていなかったため、その箇所にはミシンを入れなかった。2作業開始時に印刷原稿とミシン位置原稿の照合を行わないまま、印刷をスタートした。中ミシンケイ線無し表面裏面ミシンケイ線有りミシンケイ線間チェックも行っておらず、作業を引き継いだ夜勤も確認をせず刷了してしまう。3表面と裏面で、ミシンケイ線の表示のされ方が異なっていたのも、オペレーターの短絡と誤解を招いた。■再発防止策1印刷オペレーターは、ミシン版作成後はミシン位置原稿と見比べて再確認をする。2ミシン位置原稿はコピーを取り、オペレータールームの校正台と、印刷機のデリバリー部分にそれぞれ貼り出し、刷了するまで確認を行う。ミシン刃の外れが発生する場合もある。3営業・生産管理の担当者も、ミシン入れ箇所は、赤または青の油性ペンで指示を入れる。製版段階でも、表裏とも別レイヤーでミシンケイ線を入れた状態で校正を出す。製品の最終仕上がりのイメージを全工程の担当者が共有することによって、初めて事故防止につながる。Total Quality Control 365days 069