ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社
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品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社
刊行にあたって初代品質管理室長・海老良周相談役の『印刷業のトラブル対策120』(1984年)の刊行に始まる『品質管理365日』シリーズも、本書で第6集となります。初版の刊行から30有余年、印刷機械・設備・資材の性能向上は、目覚ましいものがあります。しかしハードが進歩すれば、品質も向上し、事故件数も減少するはずですが、残念ながら印刷事故がなくなることはありません。さらに、インターネットやデジタルメディアの発達で、印刷業の経営環境は非常に厳しい情勢が続いています。事故の削減が企業の命運を握ることは言うまでもありません。紙媒体を中核事業とする弊社は、より付加価値の高い印刷製品にシフトすることが求められています。そのためには、品質管理を核とした生産力を高め、工程のムリ・ムダ・ムラを省き、効率的な作業手順を確立し、独自の企業力を構築していくことです。デジタルワークフローで納期が短縮する中で、印刷事故を減少させるためには、各工程の担当者が、他工程に関する知識を深める必要があるのは言うまでもありません。第6集では、年度別の報告形式から、工程別の報告形式に編集方針を見直しています。事故報告件数も、第5集の39件から71件に大幅に増やしました。高付加価値の印刷ビジネスの創造には、前工程(デザイン・DTP・プリプレス)や後工程(製本・加工・物流)の強化と充実が欠かせません。本書では、これらの分野のトラブル事例にも標準化のメスを入れ、再発防止をめざしています。最後になりましたが、お客様・協力会社・関係者の皆様のご支援・ご協力に、心よりの感謝を申し上げます。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげて、刊行の挨拶とさせていただきます。品質管理室長真鍋隆司004 Total Quality Control 365days