ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

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品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

プリプレスのトラブル事例■RIPエラーを回避しようとして白抜けが発生プリプレスのトラブル事例5【キーワード】出力エラー複雑なパス不要なオブジェクト■事故内容製版作業ミスで、背景にカンプにはない白いマスクが発生、気づかずに納品まで進行した。■処理内容値引き処分■損失金額295,718円■原因入稿データ(PDF)をイラストレーターで開き、EPS保存を行ったが、エラーが発生し保存できなかった。他の保存方法でも次工程のRIP処理でエラーが発生してしまう。原因を探っていくと、背景のオブジェクトに複雑なパスやフィルター効果が多用されていたため、RIPの出力処理に問題が発生した。次の手段として、背景のみを表示させた状態でPDF保存して、イラストレーターのデータに貼りつけた。しかし画像の再保存がうまくいかなかったので、画像を1点ずつ全てラスタライズ(ビットマップ変換)した上でEPS保存をかけた。しかし、その作業中に白いマスク抜けが発生してしまった。■再発防止策深夜入稿で当日下版というタイトなスケジュールであった。RIP変換でエラーになる重度の不具合データが入稿されてくること自体が、すでに印刷事故である。自分だけで解決しようとせず、すみやかに作業を中止し、営業に連絡をとり正しいデータで再入稿してもらうようにすること。やむをえず当社でデータ訂正作業をする場合は、エラーの発生状況を明記した注意ラベルを添付した上で、最終出力紙を営業に提出、お客様の校了確認をとること。今回のように、複雑な作業を要した場合には、検版用カンプは必ず原寸大で出力する。マスク抜けなどのミスも発生しやすくなるので注意をはらう。Total Quality Control 365days 047