ブックタイトル品質管理365日・第6集－－短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集：：富士精版印刷株式会社

概要

品質管理365日・第6集－－短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集：：富士精版印刷株式会社

第２部印刷トラブル事例集■必要以外のものまでクーポンミシンが入っていた印刷営業のトラブル事例5【キーワード】輪転ミシン入れシート出し枝番印刷原稿加工原稿■事故内容A柄・・・ミシン有り138,000部B柄・・・ミシン無し28,000部以上が正解であるが、作業指示書にはB柄に「ミシン無し」の表記がされておらず、全数にミシンを入れてしまった。■処理内容ミシンが入った不適合品は廃棄。新たにミシン無し分の28,000部を枚葉印刷で刷り直す。■損失金額113,381円■原因印刷は輪転印刷のシート出し・ミシン入れ加工で行った。絵柄そのものはA・Bともに共通版。営業が作業指示書に仕分け明記をしていなかったため、全数にミシン入れを行ってしまった。■再発防止策1納品形態に複数の種類がある場合には、作業指示書の仕分け欄に枝番を入れる。2枝番が複数あれば、印刷原稿・加工原稿ともに全種類を作成して生産管理に回す。001「ミシン入れあり」002「ミシン入れ無し」と表示があれば、今回のようなミスは起こらない。※店名刷り込みなど仕分け数が数百、数千点に及ぶ場合もある。このような受注では、製版・刷版・印刷・加工・物流の各工程で情報共有をするために、原稿会議の開催が必要である。生産管理への作業指示でも、明細表とともに、店名（可変印刷）部分の刷り込みのコピーを渡すようにする。3ミシン加工を行う場合には、加工原稿に色マジックを用いてミシンラインに線引き表示を見やすく行わなければならない。024 Total Quality Control 365days