ブックタイトル品質管理365日・第6集－－短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集：：富士精版印刷株式会社

概要

品質管理365日・第6集－－短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集：：富士精版印刷株式会社

■両面刷りPOPを片面のみ印刷を行う印刷営業のトラブル事例2【キーワード】POPポスター店頭吊り下げ思い込み印刷営業のトラブル事例■事故内容お客様からの制作依頼は、同じ絵柄を両面に4色刷りする「店頭吊り下げ用POP」であった。しかし営業は初めから「ポスター」として認識し片面4色刷りであると思い込み、片面印刷での社内作業指示書を作成した。印刷サンプルをお客様に持参して発覚した。■処理内容POPとその他セット作業があったために、納期に余裕があり、POPのみ両面印刷を行い納品した。■損失金額56,365円■原因お客様より「店頭吊り下げ用POP」、および16ページのパンフレットを受注。その2種の印刷物を社内で小分けセット作業、納品までの依頼であった。しかしお客様の指示書では品名が「B3ポスター」となっており、版数も4版となっていた表面裏面（白場）Chat blanc【絵柄あり】表面裏面Chat blancChat blanc【同絵柄入れ】ために、営業は片面刷りと思い込み作業指示を行った。お客様の指示書の備考欄には、「B3ポスター4/4色」との記載があったが、見逃してしまい事故となる。■再発防止策1「店頭吊り下げ用POP」は、通常は両面印刷であるという認識を徹底する。2社内作業指示書にお客様の指示書を添付して次工程に回す。お客様の指示書との照らし合わせを徹底すれば防げたミスである。3お客様との最初の打ち合わせを徹底し、目的や用途を明確にする。「POP」「店頭吊り下げ」という目的と用途がわかっていれば、「ポスターだから片面印刷」という思い込みを防ぎ、後工程でミスを発見できる。Total Quality Control 365days 021