ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

ページ
133/148

このページは 品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社 の電子ブックに掲載されている133ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

オフセット印刷の黒4色ベタの黒CMYK4色すべてが100%で作成された黒【用途】トンボ【メリット】見当合わせのため、トンボは4色ベタで作成するのがルールである。トンボのマークがきちんと重なり合うように刷ることで、印刷時の版ズレを防止することができる。【注意点】トンボ以外には、4色ベタの使用は厳禁である。インキの適正量の許容範囲を超えており、事故の危険性が高い。RGBモードからCMYK変換の注意点PhotoshopやIllustratorのRGBカラーモードでは、「R:0% G:0% B:0%」が「黒」である。すべての数値がゼロ、すなわち「光のない完全な闇」ということである。このRGBの「黒」を、CMYKカラーモードへ変換すると、「C:93% M:88% Y:89% K:80%」というかけ合わせになる。しかしインキ使用量の合計値は350%となり、適正量ギリギリである。絵柄によっては乾燥不良、裏写り、ブロッキングなどのトラブルの原因になる。デザイン上、強い黒の効果を望む場合には、「C:40% M:40% Y:40% K:100%」程度の設定が望ましい。WordやExcel、PowerPointなど、元はRGBで作られていた図表を、CMYKカラーモードに変換した場合、文字や罫線がリッチブラックに変換されてしまう場合がある。DDCPやインクジェットなどのデジタル校正では、版ズレも見当ズレも起こらず、校正では誰も気づかず、印刷後に発覚するケースもある。近年増加しているPDF入稿では特に注意が必要である。Total Quality Control 365days 131