ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社
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品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社
認証取得した油性4色枚葉機(現在はH-UV機に仕様変更)同社では、認証取得した油性4色機を「H-UV機」に仕様変更したため、更新は別の印刷機で行っている。これは水平展開に成功した証明と言えそうだ。現在は3台の枚葉機のうち、2台でJapan Colorの印刷が行えるように水平展開している。若干ドットゲインに『機差』があるようだが、プリプレスの段階で微調整することにより、どちらの印刷機でも同様の基準で印刷することができる。「現在、色彩値はCMYKともに⊿E3以内に入っているため問題ない。ドットゲインもCMYKともに14%プラスマイナス3%以内に入っており問題はないが、Kが13%とやや低くなっている。ベタ濃度はKの濃度がやや低いが、色彩値は⊿E0.84と非常に良い数値となっている」(久保氏)同社の色調管理は、コントロールストリップをPDCの色調管理装置を用い、1回のスキャンでドットゲイン、濃度など全体がわかるシステムで運営しており、数値的な管理はかなり正確にできているようだ。Japan Color認証制度の認証取得から3年以上が経過した現在、その効果について淀野氏は「色見本に対する刷り上がりが非常によく合っていると営業からは評価されている。また、Japan Colorに取り組む以前はLab値の測定までは行っていなかったのだが、それにも取り組む中で、濃度とLab値の関係、ドットゲインとの関係などを概念的に理解できるまでに進歩することができたと話す。同社にとってのJapan Color認証制度の取得は、外部へのアプローチというよりも、むしろ社内印刷基準の安定と維持に大きな効果があったようだ。プルーフ運用認証の申請を準備同社では現在、Japan Color基準に即した印刷を維持・継続して行っていくため、予防保全を意識した取り組みを行っている。また、昨年12月に新たなプルーフプリンターを導入したため、現在「プルーフ運用認証」の申請を準備しているということだ。本年は新たに社長直轄の品質管理室を立ち上げた同社。Japan Color認証制度の基準も活用しながら、顧客満足のさらなる向上とロスの削減を目指し、印刷事故を徹底的に排除する活動を展開していく。Total Quality Control 365days 127