ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

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概要

品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

振り返ってみますと、プルーフの制作はアナログ時代には「平台校正」が全盛でした。平台校正は、担当者のスキルにより品質が大きく左右され、品質面、効率面、安定性に多くの問題をかかえていました。一般的には、ベタ濃度が高く、ドットゲインが少なく、本機との差が大きくトラブルの原因になっていました。その後、DTPの普及によりデジタル化された製版データから、直接プルーフを出力する「デジタルコンセンサス」「ファインチェッカー」、本紙転写方式では「アップルーバル」「ファイナルプルーフ」「カラーデジション」などが利用されてきました。近年は、高性能な大型インクジェットプリンターの登場とCMS(Color ManagementSystem)ソフトの充実により、コストパフォーマンスの優位性も相まって、プルーフの制作はインクジェット方式に移行しています。そのような状況の中、当社はインクジェットによるJapan Colorプルーフ運用認証を取得しました。安定したプルーフを出力することにより、デザイン段階から印刷の最終段階までの標準化を促すことになり、後戻りのない制作工程が可能になります。また外部からの入稿においても、印刷原稿の良否の判定、不要な修正や刷り直しの削減などを図ることができます。安定したプルーフは、印刷における標準化、印刷物の品質の安定化につながるとともに、コストダウンが可能になります。プルーフ運用認証をより効率的に活用することにより、プルーフから印刷に至る一連の様々なコストの削減と効率化につながるものと期待しています。認証取得後インクジェットプルーフの信頼度は飛躍的に向上しました。今後の課題としては、マットコート紙、上質紙など異なる用紙に対するCMSを充実させることが重要です。当社では、このジャパンカラーを積極的に活用し、技術向上第一主義で、さらなる品質向上に取り組んでまいります。■マッチング認証・プルーフ運用認証・プルーフ機器認証認証用チャートJapan Color認証には、色票としてISO12642-2チャートを中央部に指定通り貼り込んだ「JapanColor評価用画像JC_TEST_ FORM_3」データ(右図)を用います。データの制作時には、Adobe Illustratorの場合、メニューバーの『編集/プロファイルの指定』で「Japan Color 2011」に指定します。Total Quality Control 365days 125