ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

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品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

表面加工・その他加工トラブル事例■プレスコートによるブロッキング表面加工・その他加工トラブル事例5【キーワード】プレスコートブロッキングインキ戻り表面加工■事故内容カタログ表紙を印刷後にプレスコート加工をする作業。製本の断裁時にプレスコートによるブロッキングが発見された。■処理内容小裁ち後に検品を行い、不良分の補刷りを行う。■損失金額294,250円■原因1インキの乾燥不良。表紙の印刷は油性インキで行った。プレスコートの加工まで24時間以上経過していたが、インキの乾燥が不完全な状態で作業を行ったためインキの戻り(再粘着現象)が発生した。2プレスコート後の冷却不足。紙面温度が下がらないうちに棒積み移動したためインキの戻りがさらに発生しやすくなった。3プレスコート膜が厚過ぎたため、乾燥不良を起こした。■再発防止策1短納期で加工時間が限られる場合は、速乾性に優れたH-UV印刷で行うこと。やむをえず油性インキでの印刷になった場合にはインキの乾燥チェックを行い乾燥が完全でない状態では作業を行わないこと。2油性インキの場合には、スプレーパウダーの噴霧などのブロッキング予防措置を行うこと。また適切な空調管理を行い、すのこ取り(板取り)・立てかけ乾燥により熱を除去し、インキの戻りを防止する。棒積み移動を行う場合は2段積みなどは避ける。3特に油性インキの場合、プレスコート膜の厚みは適切に管理する。※本書の第5版でも全く同じ事故が報告されている。そこでは「インキ戻り」を「インキが(熱で)沸く」と表現している。プレスコートの工程熱ローラー熱ドラム・冷却シャワー給紙ローラー塗料ヒーター(乾燥)低圧ローラー排紙Total Quality Control 365days 113