ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社
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品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社
品質管理365日67期の反省とまとめ2製版での編集作業中、表3のページ全体を拡大してしまい、罫下側(本文下の余白側・ページの地)にあったロゴマークが切れてしまった。製本時に発覚、刷り直し。(損失金額:184千円)3入稿されたカンプではきちんと出力されていた写真データが、当社でインクジェット出力した際に消えてしまった。RIPのバージョン違いによる事故。(損失金額:1,946千円)4CTPでくわえ方向を間違えて焼いたため、逆折りとなり、刷り直しになった。(損失金額:1,100千円)【印刷工場関連】1同業A社から受注したカタログで、印刷時、モデルの顔にアカのインキ落ちが発生したが見逃してしまい、得意先で発覚。全数検品し、不足分を刷り直した。(損失金額:1,151千円)2同業A社から受注した別のカタログで、モデルの顔にインキカスによる汚れが発生。全数検品の上、刷り直しを行い、値引き処分となった。(損失金額:569千円)3印刷トラブルで用紙の使用超過が7件発生した。(7件の合計損失金額:316千円)67期のテーマ「不適合を発生させない」「不適合の早期発見」66期の不適合の大半は、改善することが可能であり、「防げて当然」の事故でした。仮に発生したとしても、次工程で早期発見することができていれば、外部流出を防ぎ、事故金額も最小限に抑えることができたはずです。そこで、今期の67期は、1不適合を発生させない2不適合の早期発見を、二大テーマとして取り組みました。『品質管理ニュース』の発行、原稿会議の定例化、作業手順書の見直しなどで、事故情報の共有体制を推進。生産管理、プリプレス、印刷、製本加工など各工程のチェック体制の強化で、不適合の早期発見体制を構築することができました。この結果、社内の事故金額は、前期66期の10,919千円から4,068千円と、約37%まで削減することができました。不適合発生件数では目標値の75%でした。「ヒヤリ・ハット」の原因追究と打開策に重点を置いて、昨年までは不適合としていなかった軽微なものも不適合として取り扱うようにしたため、件数での減少幅は小さくとどまりました。Total Quality Control 365days 009