ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社
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第2部印刷トラブル事例集■輪転シート出しのDM折りで折り割れが発生折り加工のトラブル事例1【キーワード】折り割れ輪転シート出し水分含有率■事故内容輪転シート出しをDMサイズまで折り加工を行う作業。折りの中央部分が割れた不良品が発見された。作業をストップしたが、加工済み分のうち半数が大きく割れていた。■処理内容折り済み分は検品して不良品を排除する。不足は印刷をして補充する。■損失金額40,500円■原因B3を8ページ折り+巻三つ折りB38ページ折り巻三つ折り破れが発生1加工スタート前のチェックが甘かった。1部のチェックのみで進行してしまった。2輪転シート出しは、冬場の湿度の低い時期に割れが発生しやすいという意識がなかった。■再発防止策1作業スタート前のセット時には1部のみのチェックではなく、数部を連続で開けてチェックを行う。折り割れ現象が出たら生産管理に報告を行い、品質管理室とともに対策を協議する。2輪転印刷はドライヤーで熱乾燥を行うため、湿度が低下する冬場(11月~3月)には、折り割れが発生しやすい。加工原稿でも注意を喚起し、ローラ圧・プレス圧を冬場用に調整する。3輪転機でも、冬場には紙面温度を低温設定にして、適切な温度管理を行う。用紙によっては加湿、ソフトニングを加えて予防処置を行う。※オフ輪用紙はブリスター対策のため、枚葉印刷用紙に比べて水分含有が低く設定されている。乾燥する冬場は紙の含有水分が放湿(脱水)される上に、輪転のドライヤーで熱乾燥を行うために、用紙の含有水分はさらに低くなる。水分が低くなるほど紙は柔軟さや引っ張り強さを失い、割れやすくなる。[水分含有率]枚葉紙:5.5~6.5%オフ輪用紙:5~5.5%オフ輪用紙(印刷後):3~4.5%102 Total Quality Control 365days