ブックタイトル品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

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概要

品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

はじめにものづくり産業は製品に不良品、事故品が発生し、それが企業の損失となり利益が削られます。どの業種においても不良品、事故品が減れば、お金の損失や時間的損失が減り会社の経営は好転します。印刷会社の製品である印刷物はクレームが起こりやすく、顧客から造り直し(刷り直し)を要請されペケ事故となることがよくあります。では印刷会社のペケ事故は一体どれくらい発生しているのでしょうか。通常、印刷会社の損失金額が発生するペケ事故の比率は、売上額に対して約0.2%と言われていますが、実際は0.5%以上の事故が発生している会社も多いようです。ペケ事故を減らすことによって「コストダウン」はもちろん、「品質の向上」、「生産性の向上」、さらに「環境保全に寄与」、「顧客からの信用度UP」を得ることになり会社にとって良好な結果を招きます。逆にペケ事故が多いと、製品は「コストアップ」になり、「品質の低下」、「生産性の悪化」、そして「顧客からの不信を招く」ことになり経営が圧迫されます。したがって印刷会社のペケ事故は会社の業績に大きく影響します。印刷業界はコンピュータ化が急速に発展し、職人的な技術は不用になっていますが、それでも人の勘に頼る部分が多いようです。そのため「人的ミス」によるペケ事故が多く、事故の70%以上が「人的ミス」といえます。本冊子第2章の事故例の中でも「人的ミス」が大部分を占めています。「人的ミス」の原因は思い込みや作業手順を守らなかったためがほとんどです。「人的ミス」を減らすためには先入観を捨て冷静に物事を判断すること。又、決められた作業手順は必ず守ることが重要と考えます。近年の世界的な不況の中で『どうすればペケ事故を削減できるか』、経営者をはじめ従業員全員が取り組むべき課題と言えます。Total Quality Control 365days