ブックタイトル品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

ページ
54/108

このページは 品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社 の電子ブックに掲載されている54ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

第2章4年間の事故報告書のまとめ*平成21年度(平成20年7月1日?平成21年6月30日)平成20年秋、アメリカの金融危機に端を発した世界同時不況は、我が国においても大企業、中小企業を問わず今まで経験したことのない大きな打撃を与えました。特に製造業はまともに不況の波を受け、事業存続のために人員削減、操業停止などを余儀なくされる会社が相次ぎました。印刷業界においても他産業と同様に、多くの会社が大幅な売上減、利益減となりました。景気の悪化は社会全体に及び、多くの会社がコスト削減のために広告費を減らしました。そうした経費節約方針により印刷業界は大きく影響を受け売り上げが減少しました。弊社においても残念ながら売上高、経常利益とも目標を達成出来ませんでした。そういった状況の中、平成21年5月に当社では変化する時代に対応するべく、本社工場に最新型菊全版枚葉4色機を導入し、独自性を積極的に取り入れました。新型機は、小森コーポレーション製で今注目されているFMスクリーンにも対応します。また、刷り出し時に起きる濃度のアップ・ダウンを迅速に調整するスマートフィードバック機能や見当エアのプリセット、自己診断機能等を搭載しています。最新鋭機とオペレーターの技術力で更なる印刷物の品質向上、スピードアップ、小ロット対応等を可能にすることにより、受注活動に繋がることを期待しました。■ペケ事故状況平成21年の事故損失金額は1,697万円で3年ぶりに2,000万円を切りました。その要因は外注協力会社による事故が大幅に減少したためです。前年は協力会社の事故損失金額が1,074万円だったのに対し、当年は512万円となりほぼ半減しました。全体の事故金額は500万円の減少なので協力会社の事故が減った分だけ損失金額が減少しました。売上比率は0.27%で目標(0.13%)達成にはなりませんでしたが前年より0.06ポイント改善しました。発生件数は57件で前年より36件減少となり、件数では過去10年間で最も少ない事故件数でした。例年通り平成21年度の損失金額を全社部門別に表とパレート図で表しました。(表?1、図?1)[表?1]平成21年度事故損失金額営業本部生産本部製造本部企画部外注印刷外注加工外注製版購買その他合計件数3327151415157(60)金額2,859,926586,0158,230,83271,847414,3112,686,551126,2111,895,774100,00016,971,467(件数合計のカッコ内は一件の事故を複数部署で負担した場合、部署数を1件とした場合)パレート図をみると製造本部が823万円で最も多く全体の48.5%を占めています。製造本部が多かった理由はオフ輪印刷で100万円を越える事故が2件、50万円を越える事故が3件ありました。次に製造本部の事故金額を部署別に円グラフにしました。(図一2)オフ輪印刷は8件の事故で58%を占めており、ここでもオフ輪印刷の事故は大きな金額になることがわかります。最後に金額の高い10件を表示しました。10件で全体の57%を占めました。042 Total Quality Control 365days