ブックタイトル品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

ページ
45/108

このページは 品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社 の電子ブックに掲載されている45ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

平成20年度(平成19年7月1日?平成20年6月30日)*20-2営業2部の事故と原因■事故内容得意先から訂正の連絡が数回あったが連絡を受けた担当営業による後工程への指示が適当でなかったため、不用な絵柄が付いたまま印刷された。■処置不用な絵柄を除去した刷版を出力して全数刷り直した。■損失金額946,143円不要な絵柄■原因・事故発生の時系列・印刷中に得意先より担当営業に「作業を中止してください」と電話があり、担当営業は急遽工場に連絡した。工場は印刷を中止して別の仕事を始めた。・数分後、得意先より「現状のままで印刷してよい」と連絡があり、担当営業は生産管理課にその旨連絡した。・更に10分後、「絵柄の一部を取り除いてください」言って来たので、担当営業はその事を刷版課に連絡した。・数時間後、工場は交代勤務となり進行中の作業が終了した。中断している作業の準備をしたが、絵柄を消去するのか、付いたままかを生産管理課に問い合わせた。・生産管理課は「絵柄が付いたままで良い」と聞いていたので、「絵柄が付いたままで進行OK」と返事した。工場は絵柄の付いたまま印刷した。■再発防止策担当営業は2回目の電話を受け、変更内容を生産管理課員に連絡したが、3度目の変更連絡は刷版課にしたことが原因である。根本的な改善は連絡窓口を一本化するべきで、連絡相手が不在の時や急ぐ場合は他の人に連絡するが、後刻、必ず連絡相手に報告する。変更内容が二転三転した場合は、最終確認として作業開始前に工場に変更内容が正しく伝わっているか確認する。報告・連絡は電話だけで済まさず電話をした後、FAXやメールを送信し記録に残るようにする。Total Quality Control 365days 033