ブックタイトル品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ（石川 忠）│富士精版印刷株式会社

概要

品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ（石川 忠）│富士精版印刷株式会社

平成18年度（平成17年7月1日～平成18年6月30日）＊18－10外注製版（刷版）の事故と原因■事故内容カタログの表紙印刷で刷版は外注先にてCTP出力したが、間違って旧データを使用した。（有効期限：2006年2月であるべきところ、有効期限：2005年2月となった。）印刷工程は気付かず刷了した。PP貼り作業をする表面加工会社で間違いが発見された。■処置正しいデータにてCTP刷版出力し、全数刷り直した。カタログの表紙で用紙が高級板紙であり、ロットも多かったので膨大な損失金額となった。■損失金額1,995,280円［不良品］［良品］■原因通常、CTP出力は社内のCTP課で行うが、校正刷り刷版と条件を同じにするため、校正刷り刷版を出力した外注製版会社にてCTP版を出した。この仕事は通販カタログの表紙で、大口ロットのため印刷を3回に分割して印刷した。本件は第2刷りだったが、1刷りが無事に終了したので外注製版会社が油断して間違って旧データにてCTP出力した。印刷工場も2刷りのこともあり、色調に注力しており文字関係はおろそかになっていた。外注製版会社のデータ管理の不備による事故である。■再発防止策CTP前にインクジェットにて営業及び製版課が検版を行う。外注先製版会社にデータ管理ルールを徹底遵守してもらう。（訂正前データは破棄する）現在使用するデータが最終データである事を誰が見ても一目で判る様にルールを作成して明確な管理が必要である。Total Quality Control 365days 017平成18年度（平成17年7月1日～平成18年6月30日）＊18－10外注製版（刷版）の事故と原因■事故内容カタログの表紙印刷で刷版は外注先にてCTP出力したが、間違って旧データを使用した。（有効期限：2006年2月であるべきところ、有効期限：2005年2月となった。）印刷工程は気付かず刷了した。PP貼り作業をする表面加工会社で間違いが発見された。■処置正しいデータにてCTP刷版出力し、全数刷り直した。カタログの表紙で用紙が高級板紙であり、ロットも多かったので膨大な損失金額となった。■損失金額1,995,280円［不良品］［良品］■原因通常、CTP出力は社内のCTP課で行うが、校正刷り刷版と条件を同じにするため、校正刷り刷版を出力した外注製版会社にてCTP版を出した。この仕事は通販カタログの表紙で、大口ロットのため印刷を3回に分割して印刷した。本件は第2刷りだったが、1刷りが無事に終了したので外注製版会社が油断して間違って旧データにてCTP出力した。印刷工場も2刷りのこともあり、色調に注力しており文字関係はおろそかになっていた。外注製版会社のデータ管理の不備による事故である。■再発防止策CTP前にインクジェットにて営業及び製版課が検版を行う。外注先製版会社にデータ管理ルールを徹底遵守してもらう。（訂正前データは破棄する）現在使用するデータが最終データである事を誰が見ても一目で判る様にルールを作成して明確な管理が必要である。Total Quality Control 365days 017