ブックタイトル品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

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品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

第2章4年間の事故報告書のまとめ*平成18年度(平成17年7月1日?平成18年6月30日)18年の国内経済は景気回復基調で、当社も3年連続で増収増益となりましたが、原油高などによる仕入れ価格高騰、輸送費上昇と気の抜けない状況でありました。そういった中、平成11年に認証取得したISO9001につづき、平成17年10月には環境マネジメントシステムISO14001を認証取得して今まで以上に環境に配慮した企業経営を開始しました。本社工場は設備一新を計画し、菊全8色機、菊半裁4色機を廃棄して、社内では菊半裁5色機1台のみが稼働し、その他の仕事は協力会社にお願いして対応しました。兵庫県市島町のオフ輪工場は、現状維持のA横輪転8色機4台を24時間稼働体制で操業しました。■ペケ事故状況平成18年度の年間事故損失金額は977万円で、対売上比率は0.11%に収まりました。過去10年の年間損失金額平均(2,354万円)の半分以下で、平成6年以来の良好な結果となり会社の年度目標である事故金額削減を達成しました。ただ事故件数は77件発生し、例年並みの数字でした。事故発生の傾向を理解するため、1年間の全社部門別事故損失金額を表示しました。(表?1)[表1]平成18年度事故損失金額営業本部生産本部製造本部外注印刷外注加工外注製版外注刷版購買その他合計件数47281718115577(86)金額238,454541,2403,109,8041,697,5561,135,8361,995,28034,220351,280670,2589,773,928(件数合計のカッコ内は一件の事故を複数部署で負担した場合、部署数を1件とした場合)分かりやすくするために全社部門別金額をパレート図にしました。パレート図を見ると事故金額が最も多かったのは製造本部で310万円、比率で全体の32%を占めています。2番目に多いのは1件で約200万円の事故が発生した外注製版でした。(図?1、表?2)[図?1]パレート図[表?2]部門別多い順金額(単位:千円)(%)10,0001008,0006,0004,0002,0000製造本部外注製版外注印刷外注加工n=977万円期間=17年7月?18年6月その他生産本部購買営業本部外注刷版806040200No発生部門金額累積金額累積比率1製造本部3,109,804 3,109,804 31.82外注製版1,995,280 5,105,084 52.23外注印刷1,697,556 6,802,640 69.64外注加工1,135,836 7,938,476 81.25その他670,258 8,608,734 88.16生産本部541,240 9,149,974 93.67購買351,280 9,501,254 97.28営業本部238,454 9,739,708 99.69外注刷版34,220 9,773,928 100.0合計9,773,928 9,773,928 100.0006 Total Quality Control 365days