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公開日:2025年1月30日 / 最終更新日:2025年1月30日
CATEGORY:メールマガジン
【メルマガVol.38】「なんとなくリニューアル」から「戦略的リニューアル」へ
こんにちは、デジタルソリューション部の上原です。
今回は、ホームページのリニューアルを「より価値のあるものにする」ために、私たちが大切にしていることについてお話しします。
〈「良いタイミングだから」から始まったプロジェクト〉
昨年の夏頃、とあるお客さまから「ホームページをリニューアルしたい」というご相談をいただきました。
早速ヒアリングを行ったところ、
・前回のリニューアルから約5年が経過した
・つい最近、社長交代があったのでよいタイミングだ
という理由から「じゃあそろそろ新しくしようか」という話が社内で出てきたということがわかりました。
このようなケース、実はよくあります。
ホームページは企業の顔と言われていますので「よいタイミングなのでリニューアルする」というのも確かに十分な理由のひとつ。
なのですが、せっかく時間とコストをかけて投資をするなら「本当に意味のあるリニューアル」にしたいですよね。
〈「なぜ今リニューアルするのか?」を掘り下げる〉
私たちは、リニューアルの目的をより明確にするために、こんな質問をお客さまに投げかけました。
◯ 現在の事業を行っている中で感じられている課題は?
◯ ここ数年の業界の変化に対し、どのような対応をしてこられたか
◯ 新社長として、今後はどのようなビジョンで指揮を執られるのか
このように、直接的にホームページに関係しない内容についても対話を重ねることで、お客さまご自身が「ホームページに求めるべき役割」や「実はもっとこうしたかった」という気づきを得られることがあります。
今回のプロジェクトでも、話し合いを進める中でこんなポイントが見えてきました。
◯ 引き継ぎなどの関係で、既存顧客のご担当者が自分たちのサービスや強みの部分を知らないことが増えてきた
◯ 採用ツールとして不満はないが、営業ツールとしてもっと活用できる余地があるのでは?
◯ トップ交代のお知らせだけで終わらせずに、新社長のビジョンや意気込みを社内外にアピールするチャンスでもある
最初はそこまで具体的に課題と目的が掘り下げられていたわけではありませんでしたが、このように現状が整理されることで、「しっかり活用できるホームページにしよう」という共通認識がお客さまとの間に生まれていきました。
〈お客さまと二人三脚で進めた「価値のあるリニューアル」〉
こうして制作が進んでいき、最終的には新しいホームページは単なるデザイン刷新ではなく、企業の成長に寄り添う形へと進化しました。
◯ 新しい顧客担当へのアピールとなる事業内容の強みにフォーカスしたコンテンツ
◯ 技術力・ノウハウといった実績に焦点をあてたコンテンツの拡充
◯ 社長交代の舞台裏を読み物コンテンツとして昇華し、大々的に情報発信
これらは、お客さまと一緒になって課題の洗い出しから、解決案の掘り下げまで前向きに取り組めたからこそ実現できたことです。
えてして、私たちのような制作スタッフは「全て丸投げでお任せください!」といったうたい文句でアピールしがちですが、本当にお客さまが必要としているもの(=課題の解決)を提供するためには、やはりこのような共同作業が重要だなと改めて実感した次第です。
〈リニューアルを「チャンス」にするために〉
「そろそろリニューアルしようかな」という段階でも、私たちは目的を一緒に整理するところから伴走します。
私たちは初回ヒアリング時にいきなり「どんなデザインにしたいですか?」「どういう機能をお望みですか?」「ページ構成はどうしましょう?」といった質問でお客さまに答えを求めるようなことはしません。
これらは現状の課題を掘り下げることで見えてくる、ホームページのあるべき姿を前提にして私たちの方からご提案するべき内容だと考えているからです。(もちろんお客様のご要望にも寄り添いますが)
そうすることで
◯ 自社の強みを再発見するきっかけになる
◯ より戦略的なサイト設計ができる
◯ 「本当に必要なもの」に予算をかけられる
といったことが叶えられるようになります。
私たちも、プロジェクトごとに気づきがたくさんあります。
「ついでにリニューアルしたい」と思っていたコンテンツが、実は企業の成長戦略に大きく関わるものだった、なんてこともよくあります。
今回のプロジェクトも、最初の段階では曖昧だった目標が、対話を重ねることでクリアになっていく過程がとても印象的でした。
ここまで読んでくださった皆さまにも「そういえば、ちょうどうちもそういうタイミングなんだよね。でも何をどう決めたらいいか全くわからない」という方がいらっしゃいましたら、まずはお話ししながらホームページのより良い形を一緒に考えていきませんか?
「ちょっと相談してみようかな」という気軽な気持ちで大丈夫です。
皆さまからのご相談、心よりお待ちしています!