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公開日:2019年4月25日 / 最終更新日:2020年5月25日
CATEGORY:制作事例
大原聲明のCDを制作
大原聲明[おおはらしょうみょう](大原声明)のCD『十夜法要聲明』(魚山大原流聲明愛好会 梵響座)を制作しました。CDジャケットの印刷のみならず録音・音源の編集から受注しています。
完成したCD
博士(右)と回旋譜(左)
「墨譜」(すみふ)と呼ばれる記号を用いて音の高低・強弱・旋律を表示する。聲明の楽譜にあたる。
収録は、11月京都・大原の魚山大原寺勝林院[ぎょざんだいげんじしょうりんいん]本堂で行われました。
勝利院 本堂
収録のようす
聲明は、キリスト教のグレゴリオ聖歌に比較される、仏教音楽の精華です。
天台宗の法要儀式に用いられる仏教声楽は「魚山声明」は、日本仏教の各宗派に伝えられ、平曲(琵琶の伴奏で弾き語りする平家物語)・能の謡(うた)い・長唄など、後世の世俗音楽にも大きな影響を及ぼしています。
今回ご依頼をいただいたのは、太閤秀吉の時代の文禄2年(1593年)に創建された大寶寺[だいほうじ]・溝淵寛雅上人[みぞぶちかんがしょうにん]様です。
大原聲明の千年以上の歴史を守り、古式のままに今に受け継ぐ魚山大原流聲明愛好会 梵響座の皆様のお手伝いができたことは当社としても大変光栄です。