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公開日:2024年2月28日 / 最終更新日:2024年2月28日
CATEGORY:メールマガジン
【メルマガVol.27】たのもしい画像処理のスペシャリストたち
いつもお世話になっております。
富士精版印刷営業担当 入社3年目の彦田です。
今回のメルマガでは、私がいつも助けられている社内の部署についてお話しします。
当社には「プリプレス部」という部署があり、そこでは印刷の前工程の作業を担当しています。つまり、画像の色調整や補正・合成などの処理を行うスペシャリストたちです。
私が担当している業務でも画像データを取り扱うことが多く、いつもプリプレス部のお世話になっています。そこで、私が「プリプレス部って本当に頼もしい!」と感じたエピソードについて紹介します。
<エピソード1 商品画像の透明フィルム部分の色をチェンジ>
とある商品カタログのお仕事をしていた時のことです。お客さまから「ちょっと相談があるんです」と1点の商品画像を見せていただきました。すると、透明フィルムのパッケージの真ん中に、緑色のシールが貼られていたのです。
詳しくお話をうかがうと、「本来の製品では透明フィルムの全面が緑色に印刷されるのですが、本番でしかフィルム印刷の量産ができず……。撮影時点ではこれしか用意できなかったんです。どうにか本番のような商品画像にしていただけませんでしょうか?」というご相談でした。
実際に販売する商品と、カタログに掲載される商品の見た目が違っていては大変です。しかし透明フィルムの色を変えるなんてできるのかな……? と半信半疑でプリプレス部に相談したところ「難しいと思うけど、一旦やってみる!」と画像処理に取り掛かってくれました。
数日後、プリプレス部から届いたデータを確認すると、見事にフィルム部分が全面緑色に修整されたパッケージ画像に変わっていました。無色のものに色を着け、かつ違和感のないものに仕上がっていることに感動しつつ、データをお客さまに納品しました。するとお客さまも「実際の製品に近い画像にしていただき、大変助かりました!」とお喜びいただくことができました。
<エピソード2 スキャンデータを活用して手描きイラストを修正>
スキャン作業もプリプレス部の役割の一つです。あるお客さまから、手描きタッチのイラストのスキャン数十点をご依頼いただいたことがありました。原画の雰囲気を壊さないようスキャンし、データ納品が完了。それからしばらくして、そのお客さまからご連絡がありました。
「納品いただいたイラストを修正したいのですが、手描きイラストのため描き直している時間がなく……なんとかなりませんでしょうか?」
手描きのイラストをデータ上で修正するのが難しいのは、専門家でない私でもわかります。さすがのプリプレス部も今回ばかりは難しそうな表情。それでも、「まぁやってみるか」と作業に取り掛かってくれました。一体どうやって修正するのだろう?と作業をずっと見守っていると、他のスキャンしたイラストから流用できそうな部分をピックアップして、修正中のイラストに移植しつつ違和感のないように仕上げてくれたのです。
修正したことを知っている者が見てもデータに大きな違和感はなく、お客さまにご確認いただいたところ「ばっちりです!」とお言葉をいただき、無事に納品することができました。
画像の補正はデジタルのデータ上で行われていますが、私が入社する以前はアナログ的な作業が多かったそう。そんな歴史があるため、経験豊富な職人気質(かたぎ)の社員がたくさんいます。「とりあえずやってみる!」というチャレンジ精神を持っており、お客さまのご要望に応えようと最大限の努力をしてくれます。そんなプリプレス部に日々感謝しながら、今日もたくさん頼らせてもらっています。
普段、お客さまと直接関わる機会が少ない部署ではありますが、印刷とは切っても切り離せない業務を行っています。会社見学に来られた際は、是非お立ち寄りくださいませ。
また「こんなこともできたりする?」というご相談がございましたら、お気軽に弊社営業担当やお問い合わせフォームからご連絡ください。