【メルマガVol.26】12年ぶりにやってきた新台機が印刷オペレーターの職人魂に火をつけた話

いつもお世話になっております。
富士精版印刷のデジタルソリューション部に所属している上原です。

ここ数か月は若手営業メンバーが当社のアピールポイントをお送りしておりましたが、
今回はどうしても皆さまにお伝えしたいホットなニュースがあり、マネジメント職の私が割り込んで配信を担当しております。

私が伝えたいこと。それは…

■本社工場内に新たに両面UV印刷機（愛称：１号機）を導入！
2023年12月、新たな印刷機が本社工場に設置されました。
これは12年ぶりのことです。
すでに担当営業からご案内させていただいているお客さまも多いとは思いますが、本日は改めて新台機の紹介をさせていただきます！

今回導入した「小森コーポレーション製 リスロンG37P アドバンス A全判8色刷反転機構付」は、UV印刷機としては当社初となる両面印刷機です。お客さまのご要望に応えるために、大きな期待を背負って搬入されてきました。
アピールしたいポイントは多々あるのですが、ここでは２つの特徴をピックアップしてご紹介します。

■８色機というスケールを活かした大量生産に対応！
一度の印刷で両面刷りができるため、生産性が向上。大量ロットのご依頼にもさらに応えやすくなりました！
すべての仕事において納期が短くなるという単純な話ではありませんが、生産体制のキャパシティが広がったことで、これまで以上に柔軟な対応が可能になっています。「たぶん難しいだろうな…」といったご相談も、ぜひお寄せいただければうれしいです！

■印刷品質検査装置による品質チェック
新台機の内部に取り付けられた4Kカメラにより、印刷中に欠点を確認すると該当箇所へ自動で間紙（あいし）が差し込まれるという機能がついています。この新技術によって、印刷品質をより厳密に担保できるようになりました。
これまでは、印刷前は「校正課」によるチェックで事前のミスを防ぎ、印刷中は機長（印刷機の責任者）による抜き取り検査、印刷後は「品質保証課」による検品で不適合を出さないよう努めていましたが、ここに「検査装置」が備わったことで、今後はさらに不良品やロスを減らす確率が高まります。美しい印刷にこだわる当社にとっても、大前提である「不適合のない印刷物を納品する」上で品質を強化してくれる非常に心強い機能です！

■ハイパフォーマンス機ならではの難しさも……

とはいえ……。

新台導入時にはオペレーションのトライ＆エラーが頻発するのもまた事実です。
これは「新台機あるある」だとは思うのですが、機械の高い機能・性能を最初からスムーズに活用できているわけではないことも正直にお伝えしておきたいと思います。

例えば先ほど特徴として紹介した「検査装置」に関しては、検知の精度が高すぎるため人間の目ではとらえ切れない微細な汚れにも反応してしまうことが多々あります。
その都度、不適合の対象となる可能性があるためチェックするわけですが、その回数が多すぎてオペレーターの手が何度も止まってしまう……なんてことも。

ただ、「手のかかる子ほどかわいい」とはよく言ったものです。工場内が新台機に振り回されて阿鼻叫喚に包まれているのかといえば、そんなことは全くありません。たびたび現場の苦労話は耳にするものの、それを報告する歴戦の印刷オペレーター達の顔はどこか楽しげで、「どうやってこのじゃじゃ馬を乗りこなしてやろうか」と職人魂をメラメラと燃やしているように映ります。
そのエネルギーに満ちた表情を見ていると、近いうちに新台機のポテンシャルを最大限に生かした運用ができるようになっていくだろうと確信しています！

■お客様の思い描く色に応え続ける
技術が進化し、多くのことが高品質なまま自動化・簡略化できる時代になりました。
今回の新台機もまさにその象徴の一つだと感じていますが、私たちは機械の性能任せにするのではなく、これまで何十年と培ってきた技術力・職人技を合わせ、より良い印刷物をお客さまに届けられるよう、これからも全社一丸となって取り組んでいきたいと思います。

当社では新台機を含めた工場見学も承っておりますので、少しでもご興味をお持ちいただけましたらぜひお気軽に担当営業へお声がけください。
ちなみに私は冒頭で自己紹介いたしました通り、デジタルソリューション部というWeb・デジタル関連のお仕事をする部署におりますので、高品質な印刷だけでなく魅力的な企画やプロモーションを求めている、というお客さまはご来社いただいた際にはぜひ当部署にもお立ち寄りいただけますと幸いです。

今月も最後までご拝読いただきありがとうございました！

本日ご紹介した新台機「小森コーポレーション製 リスロンG37P アドバンス A全判8色刷反転機構付」はこちらのページでもう少し詳しくご紹介しています。

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